アスリートの「引退」について思うこと。
今週のお題「卒業」
「卒業」とはまた違うのかもしれないけれども、「出会いと別れ」について考えたかったのでこのテーマで書かせていただきます。
昨日、男子バレー界隈に激震(といえるものかわからないけれども)が走った。
https://www.suntory.co.jp/culture-sports/sunbirds/news/detail/20200310.html
チームの良き兄貴分としてサンバーズを支えてくれた星谷選手と山本選手の引退のお知らせである。
正直に言うとわたしは、「やはりか…」という気持ちと「まだ若いのに…」という気持ちが半々であった。スポーツチームやその選手の界隈でファンをやっていると、シーズンが終わるころにはなんとなく「あの選手が怪しいんじゃないか」とかわかってくるが(もちろん言わない)、それでも悲しいものがある。実際、わたしがバレーや野球を見始めた頃に好きになった選手のなかで、既にユニフォームを脱いだ人もいる。大好きだったあのプレーを見られなくなるのは、とてもつらい。
また、選手が引退するとなると、チームの計らいで「引退試合」が行われることもある。引退試合をやってもらえるような素晴らしい選手もいるが、そんな機会も用意されず引退していく選手もいる。いや、後者のほうが多いのではないだろうか。本人やファンは「まだまだやれる」と思っていても、プレーできる場所がなければ意味がないのだ。バレーだとシーズンの区切りとなる黒鷲旗が引退試合扱いとなったり、リーグのファイナルの辺りでセレモニー等を行ったりするが、今季はCOVID-19の感染拡大によってその機会が奪われてしまった。
それでも、アスリートはどこかのタイミングで引退をする。いつかはその事実を受け入れなければならないときが来る。
もしわたしの推しさんにその時が来たら、頭では事実をわかっていても、受け入れることはできないんだろうなあ。いつ来るかはわからないけれど、覚悟は決めておこうかな?いや、それは違うな。ファン目線で見ると、推しさんがいつまでも輝いている姿を見ていたいけれども…現実はそううまくはいかないよな。
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やっぱり早すぎるよ。来季は大所帯チームにして選手層を厚くする、とかできなかったのかな?今季優勝できていれば結果は変わっていたのかな?せめて黒鷲旗までプレーすることは許されなかったの?天皇杯が中止にならなければ、彼は涙のインスタライブをすることは無かったんじゃないか?
色々考えると悲しいよ。本人的にはこんなに無念なことはないと思う。でも、彼らもわたしたちも、前を向いていくしかないんだ。とりあえず彼らには、「ありがとう」と「お疲れ様」って言ってあげたいな。